「愛する妻が死にました。だから私は旅にでます。」

これは、12月5日に上映が開始された最新ピクサー映画、「カールじいさんの空飛ぶ家」のポスターにあるキャッチコピーです。
ピクサーといえば、『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』、そしてアカデミー賞を受賞した『ウォーリー』など、生き生きとしてかわいらしいキャラクターがいっぱいのアニメーションで知られています。しかし、今回のメインキャラクターは白髪のはえた、78歳の偏屈じいさん、カール。ピクサー・ディズニー映画のターゲット層とはまさに正反対なのです。

当の私も20代後半の女性。普通だったら78歳の老人を主人公にした映画なんて見向きもしないのですが、このキャッチに動かされました。

というわけで今回はこのキャッチをキーワードから分析してみます。

「愛する妻が死にました。だから私は旅にでます。」

「愛」
映画界ではなくてはならない普遍のテーマ。ちょっと重いイメージがあるけれど、やっぱり女性としてはココロくすぐられるもの。
「死」
すぐさま、泣ける映画なのかなっと感じてしまいます。「死」はストーリーの中で重要性や意外性を含んでいることが多いのでキャッチとしてあまり出さない気がします。このキーワードもかなり重いですね。けれど、やっぱりぐっとくるキーワード。

さて、ここまではかなり重いキャッチです。
このキーワードからはピクサーらしさは全く予想できないですよね。

そして、最後のキーワードが
「旅」
自由、ロマン、期待、広がり、アドベンチャー、そして新しい人生の1ページ。
ここがポイントなんです。これまでの重い感じを払拭するキーワード「旅」。だからこそ、なんだかカールじいさんと一緒にものすごく壮大な、意味のある旅ができてきそうな気がするんです。

原題は「UP」。
「愛」と「死」という重・重のキーワードで読み手のココロに暗いもやをかけ、重たい枷をかけていく。しかし「旅」というキーワードで、ふっとそのもやを取り払い、ココロを自由に軽くしてくれる。枷から開放されたココロは自然に空へアップしていくようです。まさに原題を反映する見事なキャッチですね。

みなさんはこのキャッチコピーを読んでどう感じましたか?

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