これはジュリア・チャイルドとジュリー・パウエルという二人の女性が好きを仕事にしていく物語です。

みなさんはジュリア・チャイルドをご存知ですか?
1961年にレシピ本、“Mastering the Art of French Cooking”を出し、“お手伝いさんのいない”アメリカの一般家庭にフランス料理を定着させました。その後63年には、『フレンチシェフ』というTV番組の看板シェフとしてカメラの前で自慢の腕前(?)を披露します。大きな体に奇妙な喋り方、そして完璧とはいえない手さばきが人気を博し、この番組は10年以上も放送され、教育番組としては初めてのエミー賞受賞を果したそうです。 

一方、ジュリー・パウエルは映画の原作、『ジュリー&ジュリア』の作者。二人とも勝ち組として成功を収めていますが、映画では彼女たちが名を馳せる前の姿をコミカル、そしてリズミカルに描いています。

住む場所も時代も、性格も全く違う二人が、料理を通じて幸せを掴んでいく工程が細やかに描かれていて、キャリアに悩む現代女性のハートにぐっとくるストーリーなんです。

特にジュリーの日常には共感できるところが沢山。ニューヨークの公務員としてクレーム処理をする彼女は、自分では手に負えないクレームを抱え、怒りや罵倒のターゲットになることもしばしば。一時はライターを目指していたものの、小説を書き終えたことはなく、友人の成功にジェラシーを抱き、30歳の誕生日を目の前に思い悩む日々を送っている。

そんな彼女が大決心をするのです。
ジュリア・チャイルドの本、“Mastering the Art of French Cooking”に載っている、524のレシピを1年間ですべて作ること。

夫や夫婦生活、そして猫の健康を犠牲にしてまでも、ブログのために時間とお金(フランス料理の材料費は高~い)、情熱を捧げるジュリーの姿がリアル。

誰が読んでいるかも分からない(誰も読んでいないかもしれない)ブログワールドにこんなに一生懸命になる意味はあるの?なんていう弱い心に立ち向かい、幾度となく訪れる心のメルトダウンを乗り越えながら、毎日、こつこつ、レシピをこなしていくジュリー。次第に、料理を作る作業が自分を信じる原動力となり、レシピを書いたジュリア・チャイルドが心の支えとなって、自分に課した果てしなく大きチャレンジが、人生の喜びとなっていく。自分を信じて続けることの大切さを教えてくれます。

私自身も今年30回目の誕生日を迎えたばかり。ジュリーと似たような悩みを抱えつつ、これからのキャリアに不安を抱きながらも、私はやっぱり映画が好きだからこのブログを続けていこうと再確認。読んでくれる人は数える程度で、ブログ内容を出版する予定など無いのですが、どこかのだれかが私のブログを読んで元気になってくれれば、それだけで幸せだから。

好きを仕事にするためのレシピ:情熱、恐れを乗り越えるタフな心、そして続けること。
(もちろん、自分を信じて支えてくれる夫も大切ですが。)

最後に、中国の思想家である孔子は
「汝の愛するものを仕事に選べ、そうすれば生涯一日たりとも働かなくてすむであろう」
といっています。

実はこれ、私の人生の目標です。

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