ワタシネマの管理人、ファイアンめぐみです。

2017年1月20日は大統領就任式。そう、今日はトランプ氏が大統領になる日なんです。現地ではパレードとデモが交錯し、波乱を巻き起こしそうな予感がたっぷり… 良くも悪くも、新しい歴史の幕が開けようとしています。

さて、アメリカ映画やドラマではこれまで多くの俳優たちが架空の大統領を演じてきました。時系列に見てみると、ストーリーや設定、そして何よりキャスティングから、当時の時代性や国民の願いが読み取れるんですよ。

では、見ていきましょう! 
緑字は黒人俳優、紫字は女性俳優です。

▼目次
  1. 白人大統領黄金時代(〜1995年)
  2. 世界の終わり時代(1996年〜1999年)
  3. ワーク・ライフ・バランス時代(2000年〜2003年)
  4. ファースト・プリンセス時代(2004年)
  5. パンドラの箱時代(2005年〜2007年)
  6. スーパーヒーローの影時代(2008年〜2012年)
  7. ガテン系大統領の時代(2013年〜2016年)
白人大統領黄金時代(〜1995年)

政界では、ジョージ・H・W・ブッシュに続き、1993年から8年間クリントン氏が大統領を務めました。この頃の大統領映画はパロディやコメディ要素が満載のライトなタッチのものが多いようです。しかも『デーヴ』や『アメリカン・プレジデント』という大統領が主人公のストーリーが多いのも特徴的です。キャスティングはビルクリントンを彷彿させる(?)ダンディーな白人俳優ばかり〜。

1993年『ホット・ショット2』ロイド・ブリッジズ
1993年『デーヴ』ケヴィン・クライン
1994年『ジョン・キャンディの大進撃』アラン・アルダ
1995年『アメリカン・プレジデント』マイケル・ダグラス

世界の終わり時代(1996年〜1999年)

ミレニアムに近づいてくると、危機一髪系の映画が多く登場します。『インデペンデンス・デイ』『マーズ・アタック!』『ディープ・インパクト』『アルマゲドン』などヒットアクション映画が多数リリースされました。でもどれも世界を救うヒーローは別にいて、大統領は最高指揮官として決定を下すだけとして描かれることが多いです。

20世紀が終わる頃、ようやく架空黒人大統領が登場します。初めて登場したのは、ブルース・ウィルス主演の『フィフス・エレメント』。しかし映画の時代設定が2214年のため、「この時代なら、さすがに黒人大統領がいてもおかしくないよな〜」というキャスティングの意図が伝わってくるような… 翌年にリリースされた『ディープ・インパクト』にもモーガン・フリーマン演じる現代の黒人大統領が登場します。

1996年『インデペンデンス・デイ』ビル・プルマン
1996年『マーズ・アタック!』ジャック・ニコルソン
1996年『元大統領危機一発/プレジデント・クライシス(未)』ダン・エイクロイド
1997年『エアフォース・ワン』ハリソン・フォード
1997年『目撃』ジーン・ハックマン
1997年『ホワイトハウスの陰謀』ロニー・コックス
1997年『フィフス・エレメント』トム・“タイニー”・リスター
1998年『ディープ・インパクト』モーガン・フリーマン
1998年『アルマゲドン』スタンリー・アンダーソン
1998年『パーフェクト・カップル』ジョン・トラボルタ
1999年『オースティン・パワーズ:デラックス』ティム・ロビンズ

ワーク・ライフ・バランス時代(2000年〜2003年)

2001年にはビル・クリントンの副大統領を務めたアル・ゴアに勝利し、ジョージ・W・ブッシュが大統領になりました。そして映画界では、怒涛のアクション映画のピークを越え、政治の駆け引きの面白さや、大統領のプライベートを描写した映画やドラマが登場します。

2000年〜2006年 『ザ・ホワイトハウス』マーティン・シーン
2000年『ザ・コンテンダー』ジェフ・ブリッジス
2002年〜『24 TWENTY FOUR (シーズン II〜)』デニス・ヘイスバート
2003年『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』ジョージ・クルーニー
2003年『ヒップホップ・プレジデント(未)*』クリス・ロック
2003年『ラブ・アクチュアリー』ビリー・ボブ・ソーントン

ファースト・プリンセス時代(2004年)

2004年には、大統領の娘を題材にした映画が2本公開になります。これって、ブッシュの双子の娘の一人、ジェナがお転婆だったからでしょうか? ちなみに『ホワイト・プリンセス』ではケイティ・ホームズが、『チェイシング・リバティ』ではマンディ・ムーアが大統領の娘を演じています。

2004年『ホワイト・プリンセス』マイケル・キートン
2004年『チェイシング・リバティ』マーク・ハーモン

パンドラの箱時代(2005年〜2007年)

2005年、ようやく架空女性大統領が登場します。しかし!ジーナ・デイヴィス演じるアレン大統領もパトリシア・ウェティグ演じるレイノルズ副大統領も、大統領が不慮の死を遂げたため、ピンチヒッターとして大統領に就任しているのです。う〜ん、国民の支持を得ずに苦肉の策で大統領にのし上がる設定は、女性の強さを象徴している反面、女性への偏見も匂わせてますね〜。

その他、『26世紀青年(未)』でルーク・ウィルソンが演じるちょっとおバカな大統領や、デニス・クエイド演じる頼りない大統領など、この時代は、大統領のキャラの幅が広がっています。

2005年〜2006年『マダム・プレジデント ~星条旗をまとった女神』ジーナ・デイヴィス
2006年『プリズン・ブレイク』パトリシア・ウェティグ
2006年『26世紀青年(未)』ルーク・ウィルソン
2006年『アメリカン・ドリームズ(未)』デニス・クエイド

スーパーヒーローの影時代(2008年〜2012年)

2008年、初の黒人大統領としてオバマ氏が当選しました。映画界では、『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』『ダークナイト』『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ』など、スーパーヒーロー映画が空前のヒットを飛ばし続け、大統領の出番が少なくなってしまった感があります。

2008年『バンテージ・ポイント』ウィリアム・ハート
2009年『2012』ダニー・グローヴァー
2012年〜2013年『Veep/ヴィープ』ジュリア・ルイス=ドレイファス
2012年『スキャンダル 託された秘密』トニー・ゴールドウィン

ガテン系大統領の時代(2013年〜2016年)

マーベルヒーローたちに負けてはいられないと、架空大統領たちも自らテロや未知の侵略者に立ち向かうように!内容がかぶりすぎている『エンド・オブ・ホワイトハウス』と『ホワイトハウス・ダウン』では、大統領はヒーローと一緒に戦っちゃいます(ヒーローには及びませんが…)『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』では大統領がヒーローに!ようやくオバマ氏のスローガン、“Yes We Can”が浸透してきたのかも。

2013年『エンド・オブ・ホワイトハウス』アーロン・エッカート
2013年『マチェーテ・キルズ』チャーリー・シーン
2013年『ホワイトハウス・ダウン』ジェイミー・フォックス
2014年〜2015年『ザ・ブック/CIA大統領特別情報官』アルフレ・ウッダード
2014年『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』サミュエル・L・ジャクソン
2015年『ピクセル』ケヴィン・ジェームズ

いかがでしたでしょうか? 長丁場でしたが、こうして時系列に見ていくと、時代の流れが少しずつ見えてくるような気がしませんか?でもこのリスト、黒人や女性の大統領が少ないのが一目瞭然ですね。ラテン系、アジア系は皆無です(T_T)

やはりアメリカはまだまだ白人至上主義の社会。トランプ氏が大統領になってしまったのもの自然の成り行きだったのでしょう。

「あの作品が抜けてる!」というのがあったら、是非教えてくださいね。

*(未)は日本未公開の映画
*リストはAllcinema.comに記載がある作品のみ

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