イギリス古典文学の女王、ジェイン・オースティン。いつの時代も女性は恋焦がれるもの。もちろん、18世紀から19世紀、ジェイン・オースティンの時代も例外ではありません。

娘の結婚に必死になる両親や、うわさ話に花を咲かせる女の子達、出会いの場となるパーティでの振舞い方、好きな人との手紙のやり取りなど、イギリスの中流階級をきめ細やかに描いたジェイン・オースティンの作品は、現代を生きる私たちにも共有できる部分が沢山あります。

さて、そんなジェイン・オースティンの生涯唯一といわれる恋を描いたのが『ジェイン・オースティン 秘められた恋』です。 

あらすじ

牧師の家で育ったジェイン(アン・ハサウェイ)は、自由で、負けず嫌いで、自立心が強い女の子。おしゃれには全く興味が無く、詩や小説を書くことに没頭しています。周りの多くが裕福な男性と愛の無い結婚をしている中、愛のある結婚を望む彼女の前に現れたのが、ロンドンで法律を学んでいたプレイボーイ、トム・ルフロイ(ジェームズ・マカヴォイ)。第一印象は悪かったものの、彼の知性やユーモア、そして温かさに次第に惹かれていきます。しかし当時の彼には経済力が無く、ジェインを養っていくことができないのでした。

初恋はずっと心に残るもの。
当時は二人とも20歳だったと言われています。誠心誠意お互いのことを思いあい、本気で将来のことを考えていた二人なだけあって、ジェインの失恋のキズは生涯癒されなかったのかもしれません。けれど、実らない恋の経験があったからこそ、彼女の作品の多くはハッピーエンドになるんでしょうね。

ジェインを演じたのは『プラダを着た悪魔』でおなじみのアン・ハサウェイ。透き通るほどの白い肌は私が描く18世紀の女性にぴったりなのですが、太めの眉毛と大きな目が“今”過ぎませんでしたか?

<心に残るヒロインフレーズ>

トム:Vice leads to difficulty, virtue to reward. Bad characters come to bad ends.
(悪行は災いを呼び、美徳は褒美をもたらす。悪者には必ず不運な終わりが訪れるはずだよ。)
ジェイン: Exactly. But in life, bad characters often thrive. Take yourself.
(もちろん。でも現実は、悪者こそうまくいくのよ。あなたが良い例じゃない。)

ライターを目指す私としては以下の言葉がやはり心に響きました。

トム:If you wish to practice the art of fiction, to be considered the equal of a masculine author, experience is vital.
(小説家の道を極め、男性作家と同等とみなされたいのなら、すべてを経験しなくちゃならないね。)

ラドクリフ:Of what do you wish to write? (あなたは何が書きたいの?)
ジェイン: Of the heart. (心情を。)
ラドクリフ: Do you know it? (すべて知っている?)
ジェイン: Not all of it. (すべてではないけれど。)
ラドクリフ: In time, you will. But even if that fails, that’s what the imagination is for.
(いずれ理解できるものよ。それでもダメなときは、想像力を働かせればいいよの。)

ジェイン:My characters shall have, after a little trouble, all that they desire.
(多少のトラブルもあるけれど、私が描く登場人物には、必ず最後にハッピーエンドになってもらうわ。)

Comments are closed.