みなさんは自分を一言で表現できますか?
ジュリア・ロバーツ演じる主人公のリズはこの質問にこう答えます。
「I’m a writer(私はライター)」
でも友達からは「それは職業でしょ」とぴしゃり。

まさにその通り!多くの女性は自分を地位やキャリアで表現するのに慣れてしまっていますよね。○○の妻や○○のママ、秘書、先生、保育士。私自身も、久しぶりに友人に会うと、彼らがどうしているかではなく、何をしているかを聞いてしまう。世の中が女性を枠にはめたがっている上に、私たち自身も枠に満足して、自分自身と向き合おうとしていない。私もその一人なんですが…… なんだか最近、自分を見失っているような気がして。いや、むしろ本当の自分をまだ知らないだけなのかも。

ジュリア・ロバーツ演じるリズも悩める女性の一人。ライターとして成功を収め、自分を愛してくれる夫もいるし、素敵な家もある。一見誰もが憧れる人生を送っていたリズだけれど、毎日が楽しくない。生きている実感がない。まるで、人生の振り子が止まってしまった感じ。ふと思い返せば、彼女は常に誰かによりそって生きてきて、自分と真剣に向き合ったことが無かった。
夫婦生活に終止符を打ち(映画でははっきりとした理由がわからなかったのですが)、家や財産を無くした彼女が決心したのは、旅に出ること。

目的地:イタリア、インド、インドネシア
期間:1年間
目的:自分を探すこと

リズのようにすべてから解放されて、おいしいものを食べながら、ゆっくりと自分と向き合う旅ができたらなぁ~。これはすべての女性が憧れる、シンデレラストーリーですよね。

でも、今のご時世、家族や友人をおいて、海外へ1年間の旅行ができる人がどれくらいいるでしょうか?しかも、1年分の旅費はすごい額のはず…

作者エリザベス・ギルバートは自身の経験をもとにこの本を書きました。でも彼女はどうやってこのような貴重な経験を得ることができたのでしょう?
ライターとして働く彼女は自分で自分のスケジュールが組めました。夫とは離婚したばかり、子供もいません。けれど、厳しい離婚調停を終えたばかりの彼女には旅費がありませんでした。そこで彼女は、出版社へある企画を持ち込みます。それは、「これから自分が訪れる様々な国での経験をもとに本を書くから、出来上がった本の前金を払ってほしい」というもの。つまり、この前金で自分の旅費を賄ったというワケ。
これが彼女の頭の良さなんですよね。まさに、野心を燃やすニューヨーカー的行動力。
その後の彼女は、ご存知の通り、イタリアでおいしいものを食べつくし、インドでは瞑想に励み、インドネシアで生きる喜びと出会いました。自身の第4作目となる「食べて、祈って、恋をして」はニューヨーク・タイムズのベストセラーになりました。

さて、旅を経てリズは自分の言葉を見つけることができたのでしょうか?

私がリズを一言で表現するなら、「行動力」ですね。行動力のお陰で、世界中を飛び回り、生きる喜びを味わったリズ。そんな彼女を見ていると、憧れよりも勇気が湧いてきます。リズのようにスケールの大きい旅は無理ですが、私は等身大の「自分探しの旅」を通して、自分と語り合いながら、私の言葉を探してみます。

あなたの言葉は何ですか?

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