『君に読む物語』の作者ニコラス・スパークスによる『君を想う夜空(原題:Dear John)』 の映画化、
『親愛なるきみへ』。ヒロインになりたい女の子好みの純愛ストーリーです。

夏の浜辺で出会った米軍兵士のジョン(チャニング・テイタム)と大学生のサヴァンナ(アマンダ・サイフリッド)は、ひと目で惹かれあい恋に落ちるのだけど……タイムリミットは2週間。終りを覚悟した恋人関係は、日に日に愛おしさが増していってしまいます。夏は終り、別れ際にジョンが約束したのは、「1年後には必ず戻ってくる」ということ。

離れ離れになった二人繋げたのは手紙でした。サヴァンナからの手紙は戦地で過酷な生活を強いられていたジョンの心の支えととなっていたのですが……

最後に手紙を書いたのはいつだっただろう… 10年ほど前、留学する際に両親に書いた手紙かなぁ。

最近は、電話やメール、ツイッター、フェイスブックでのコミュニケーションが主流になり、手紙を書くという機会が減ってきているように思います。仕事をするにもパソコンを使っているため、文字を書くのは手帳に予定を書き込む時だけ?というほど。暑中見舞いや年賀状もほとんど出さなくなってしまった…

この映画は手紙が持つ魅力や意味を改めて教えてくれました。

手紙を書くという行為はメールやツイッターのように、情報を伝えるという一面的なものではありません。相手に自分の近況をつたえるのはもちろんだけれども、封筒や便箋、切手などを選ぶ行為や、時間をかけて丁寧に文字を綴っていく作業には、相手を思いやる心が表れています。時々ペン先を止めて考えてみる、書き直しをするなどの時間の余裕は、自分と向き合うという貴重な機会を与えてくれます。ペンマンシップに性格や心情が表れるのもいいですよね。そして、宛てた相手にしか読まれることはない手紙は、親密でプライベートで重みがあります。

なぜ手紙を書かなくなってしまったのでしょう。社会や人々が瞬時に物事を知りたがっているから?パソコンや携帯などのツールが発展しすぎたから?理由はいろいろあるけれど、手紙を書かなくなってからは何か大切なものを失った気がします。

改めて誰かに手紙を書くなんて恥ずかしい気もしますが、その緊張感がいいのかもしれませんね。手紙ならいつもは言えないような照れくさいことや、素直な心を綴れる気がします。

サヴァンナがジョンに送った最後の手紙には、手紙でしか伝えられなかった真実が綴られていました。直接顔を見るのでもなく、声を聞くのでもない。手紙がもたらす時間と空間の壁に守られていないと伝えられなかったこととはいったい?

『親愛なるきみへ』は9月23日より公開です。

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