風が涼しくなってきましたね。ようやく秋を感じる今日この頃です。
秋といえば、読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、そして、芸術の秋。
みなさんはどの秋ですか?

私がフォーカスしたいのは芸術の秋。

芸術といっても、油絵や彫刻といういわゆる美術系から、音楽やバレエなどパフォーマンス系、そして建築や乗り物など実用系、最近では写真やグラフィックデザインなど商業系まで、幅は非常に広そうですね。今回は世界でも名の知れた芸術家を追ったドキュメンタリーをご紹介します。

『スケッチ・オブ・フランクゲリー』

L.A.ディズニーコンサートホール、スペインのグッゲンハイム美術館など、生き物のように有機的なのに、別世界から来たスペースシップのように奇抜。それがフランク・ゲリーの建物なのです。

Frank Gehry
左から、グッゲンハイム美術館(スペイン)、メディア・ハーバー・ビル(ドイツ)、ディズニー・コンサートホール(カリフォルニア)

堅苦しくって、頑固で、怒りっぽい人を想像していたのですが、大間違い。こだわるところはとことんこだわるかわいらしいおじいちゃんといった感じです。古くからの友人である、シドニー・ポラック(『愛と哀しみの果て』『トッツィー』など)が監督を務めたということもあり、映像の中のゲリーはいたってカジュアル。まるで観客の私たちに語りかけているように、心のうちを語ってくれます。
他の建築家から一線を置いた唯一無二のアーティスト、フランク・ゲリー。流動感溢れる彼のデザインはいったいどのようにして生まれるのか、建築好きな人、必見です。

『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』

セレブ中のセレブからご指名を受ける超一流の女流写真家、アニー・リーボヴィッツ。緻密に考えられたセットと写真構成からは、斬新でストーリー性が強い写真が生まれます。
70年代にローリング・ストーン誌で鍛えられ、その後、ヴァニティー・フェア誌やヴォーグ誌の表紙を飾ること多数。偉業を成し遂げている彼女ですが、映像の中にいたのは優しい顔をした女性でした。
何故彼女は写真を撮り続けるのか……ドキュメンタリーをみればきっと分かるはずです。
白くなった長い髪とおおらかな笑顔が印象的です。

秋の夜長にもってこいのドキュメンタリー。みなさんの感性を刺激してくれるはずです。

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