先日、『コンテイジョン』というパニック映画を観てきました。

コンテイジョンとは、
Contagion [kəntéɪdʒən]:(病気の)接触感染、(接触)伝染病

タイトルからも分かるように、あらすじはこんなかんじ。
新型ウィルスが世界中で猛威をふるい、次々と患者が死んでいく。ウィルスという見えない怪物相手に、科学者たちは治療薬となるワクチンを見出せず、感染ルートも定められないでいる。慢性するウィルスとパニックは人々と社会を蝕んでいく… という話です。

実は私、この手の映画が非常に苦手なのですが、せっかく試写会のご招待を頂いたので勇気を振り絞り観に行きました。

観ていてまず驚いたのが、超~豪華キャスト陣たち。グウィネス・パルトロウ、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウなど有名俳優が勢揃いなのです。中でもケイト・ウィンスレット演じるDr.ミアーズは現実味がある上に人間性がにじみ出ていました。そして、グウィネス演じるベスがウィルスに蝕まれていくシーン、あまりにもリアルで衝撃的!! 病人を演じさせたらグウィネスの右に出るものはいない? と思わせるほど。

『コンテイジョン』はオリジナル脚本を元に作られた映画ですが、ことの発端は監督であるスティーブン・ソダーバーグと脚本を担当したスコット・Z・バーンズが旅行中に交わしたある会話だったそう。

「旅行中って体を壊す人が多いよね」

確かに、そうかもしれないですよね。密室状態の機内、不衛生な場所から来た旅行者、他人との接触回数や領域は数倍に膨れ上がり、不安やストレスもピークに……
ふとしたつぶやきは、次々と具体化され、緻密な脚本が出来上がり、観客を引き込むような映画が完成してしまいました。さすがです。

公共の場における人間の無防備さを掘り下げ、人と接触することに潜む危険性を浮き彫りにした映画。さらに現実味を加えているのが、ウィルスといった目に見えない恐怖に犯された人々の行動。他人との接触を拒み、家に引きこもる人もいれば、被害妄想やパニックに陥る人もいる。生き抜くために食料や燃料の買いだめに走る人も、遠くの土地へ逃げようとする人もいる。予測不可能なことが起こったとき、これまで依存していた社会のインフラは次々と崩壊する。

フィクションなのに、いつ起こってもおかしくないストーリーです。

鑑賞後、誰とも接触したくない、むやみに電車のつり革やエレベーターのボタンにはさわらないようにしようと心に決めたのは私だけじゃないはず。

『コンテイジョン』は、11月12日より新宿ピカデリー他にて公開です。

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