英国初の女性首相を務めたマーガレット・サッチャーの半生を綴った『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』は、女性らしさと首相らしさの狭間で悩む彼女の葛藤を緻密に描いた作品です。

マーガレットのセリフは、女性としての苦悩、そして女性だからこそ感じる喜びが沢山詰まっていますよ。

デニスにプロポーズされた時の彼女のセリフは前回の記事にも書きました。ただの主婦として人生を終わらせたくない彼女の願いがヒシヒシと伝わってくるセリフですよね。

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首相として立候補することに躊躇していたマーガレット。自分は首相になるわけがないと思い込んでいた彼女を後押しした一言がコレ。

If you want to change this party, lead it. If you want to change the country, lead it.
(この党を変えたいなら党のリーダーになれ。国を変えたいなら国のリーダーになれ)

マーガレットは同じシーンの中で、髪型を変えろ、服装を変えろと、「首相に相応しい女性」になるために、様々なアドバイスを受けます。その中に「真珠のネックレスをはずせ」というアドバイスがあるのですが、「これは双子の誕生祝いとして夫がプレゼントしてくれたものなの。絶対にはずせないわ」と答えます。政治ポリシーだけでなく、ファッションポリシーにも揺るぎがないマーガレット。見習いたい!!

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任期を終えた後も、前首相として様々な公務をこなすマーガレットが、重役たちとの会食の後に言った一言。

It used to be about trying to do something. Now it’s about trying to be someone.
(以前は何をするかが大切だった。今は誰になりたいかなのよ)

政治家として何を成し遂げたいのかではなく、政治家という地位を求める人が多いことを嘆くマーガレット。地位は目的を達成するツールであって、ゴールではないはず。

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認知症を発病したマーガレットが、担当医に「気分はどうだい?」と聞かれた時のセリフ。

Who cares what I feel? Ask me what I am thinking.
(私の気分なんて聞かないで。私が何を考えているのかを聞いて)

Watch your thoughts, for they become words. Watch your words, for they become actions. Watch your actions, for they become habits. Watch your habits, for they become your character. And watch your character, for it becomes your destiny. What we think, we become. And I think I am fine.
(思考に意識を向けなさい、それがあなたの言葉になるから。言葉に意識を向けなさい、それがあなたの行動になるから。行動に意識を向けなさい、それがあなたの習慣になるから。習慣に意識を向けなさい、それがあなたの人格になるから。人格に意識を向けなさい、それがあなたの運命になるから。私たちは思ったものになれるのです。自分は大丈夫だと思っているの)

皮肉たっぷりなセリフですよね。でも、自分の思考に注意を向けることってすごく大事なことだと思います。

マーガレット・サッチャーが行った保守的な政策には賛否両論あると思いますが、彼女が辿った女性としての半生は一見の価値アリです。是非。

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