先日ISSJチャリティー映画会にて、『レオニー』を観ました。これは日本人の女性監督、松井久子さんが7年という歳月をかけて作り上げた作品で、レオニー・ギルモアという女性の生涯を綴った映画です。皆さんはレオニー・ギルモアという女性をご存知ですか? 実はこの女性、彫刻家や造園家として天才的な才能を発揮したイサム・ノグチの母親なのです。

レオニーが生きた20世紀初期は、女性が学校へ通うことがめずらしかった時代。レオニーは学ぶことに情熱を燃やし、奨学金をもらいパリへの留学を経験するほど先進的な女性でした。そんな彼女は野口米次郎という日本人の詩人と出会い、彼の言葉の芸術に魅了されます。ヨネ(米次郎)との間にできた息子がイサム・ノグチです。

映画では、イサムの可能性を信じ続けた母親の姿を見ることができました。最愛の息子のために国境を越え、言葉が通じない異国の地での生活を始める勇気。弱冠14歳のイサムをたった一人で米国へ送り出す強靭な愛のムチ。自分の理想を息子に押し付けるのではなく、息子の才能を見つけ、育てていく懐の深さは見習いたいものです。「かわいいこには旅をさせよ」というように、過保護になるのではなく、子どもの自由を尊重し、遠くから見守ることも大切なんですね。

母親という視点から観るのであれば、観て損は無い映画です。しかし、レオニーとヨネの関係に焦点を当てたかったのか、レオニーの母親としての人生を語りたかったのか、日本に住む外人女性としての心の成長を描きたかったのか、テーマがバラバラでストーリーに深みがない…… さらにキャストの演技力に欠けるものがあり、映画としてのエンターテイメント性が薄いのです。ストーリーの要となる、レオニー(エミリー・モーティマー)とイサムの父親であるヨネ(中村獅童)のシーンは痛いほどぎこちない…… 友情出演をしていた中村雅俊さんの演技の方が光っていました。

イサム・ノグチに興味がある人はチェックしてみてください☆

P.S.
最近は菊池凛子さん、渡辺謙さん、竹内結子さん、加藤亮さん、浅野忠信さんなど、海外で活躍する俳優が増えてきましたよね。日本の俳優がもっともっと海外で活躍できることを祈っています!
皆さん頑張ってくださ~い。

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