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『ワタシネマ』の管理人、ファイアンめぐみです。
皆さんは人生を変えた授業を受けたことがありますか?
小学校に上がってから社会人になるまで、私たちはいろいろな授業を受けてきました。時にはつまらなくてサボりたくなるような内容もあったけれど、教室で学んだこと、そこで出会ったかけがえのない人たちは、今でも大切な思い出です。社会人になって、学校から遠ざかった今、より一層、「学校」「教室」「学び」の特別さが分かるような気がします。
さて、今回は、トム・ハンクスとジュリア・ロバーツが共演した『幸せの教室』のご紹介です。トム・ハンクス演じるラリー・クラウンはまさに映画の中で「人生を変える授業」に出会います。
あらすじ
ラリー(トム・ハンクス)はスーパーストアの販売員として満足した毎日を送っていました。仕事は好きだし、職場の人たちとも中が良い。ところが、ある日突然、「大卒でないから」という理由でリストラに遭ってしまいます。仕事が見つからず、家のローンも払えないラリー。そこで心機一転。近くの大学へ通い、新たな人生の一歩を踏み出すことに。
アメリカでは現在失業率が7.9%。つまり、ラリーに起こった出来事は人事ではないのです。失業保険でやりくりしている人もいれば、節約のために、親との同居に踏み切った人もいます。もちろん、ラリーのように大学に入学する人も。
日本だって、経費削減や工場移転のためにリストラを行う企業が多数。今の時代、自分の身は自分で守るしかないのかもしれません。収入源を複数持つのも手ですし、生活費を減らす努力をするもの一つの方法です。
では、ラリーはリストラ後、新たな人生を歩み出すために何をしたのでしょうか?
(ここからはネタバレの可能性もアリ)
【ラリーに学ぶリストラ・サバイバル・マニュアル】
1 環境を変えてみる
ラリーは「大卒でない」という弱点を克服するために、大学へ通う決心をします。
ラリーが大学で受講したのが「Speech 217」。いわゆる公共スピーチのクラスです。多くの大学で、スピーチのクラスは必須となっており(私も受講しました)、自己主張を重視するアメリカでは、社会人として必要なスキルの一つです。さらに、大学に入学することで、年齢や価値観が違うあらたな友達と出会えることができました。
2 アドバイスを素直に受け入れる
大学に入学するというアドバイスはお隣さんから、服装や髪型に関するアドバイスは友達から。新しい環境に慣れるには、いろんな人のアドバイスを受け入れ、試してみることも必要。
3 生活費を見直す
車での移動が多かったラリーは、ガソリン代を節約するために、スクーターを購入します。また、家のローンの支払いが困難になったため、広すぎた家を銀行へ受け戻し、アルバイトを始めました。もともと出費がかさむような生活をしていうわけではなかったのですが、住居費と交通費という大物の出費削減に成功!
4 何でもポジティブに楽しむ
ラリーは誰もが羨むほどポジティブな性格。生活費を稼ぐために始めたバイトを楽しみ、年齢が全然違う学生達のサークルに参加してみる。もちろん、環境の変化も受け入れる。逆境にもめげずに前に突き進んで行くにはポジティブ精神とオープンマインド、そして何でも楽しんでやろうという気持ちが大切なのかも。
「キャレンジしてみよう」という勇気をもらえる映画です。
何かにつまづいた時、一歩が踏み出せない時におすすめ。
さて、人生を変えた授業を受けたラリーはどうなったのでしょうか?