ずっと観たかったディズニー映画『ポカホンタス』、ついに鑑賞できました!!
1995年に公開されたこの作品は、実在した人物の物語りをアニメーション化するという、ディズニーアニメーション初の試みでした。アニメーターや監督はポカホンタスに関して綿密なリサーチを行ったのですが、ポカホンタスに関する歴史的資料は希薄だったようで、完成したストーリーには逸話や民話から得た脚色が加わっています。

あらすじ
時代は17世紀。富と金を求めた商人たち、そして自由を求める冒険心の強い青年達が新たな植民地を求めてイギリスから出航しました。アメリカの地にたどり着いた彼らはすぐに土地を掘り起こし、砦を築き上げ、先住民達にイギリス式の近代文明を教え込もうと企みました。そんな中、インディアンの酋長の娘ポカホンタスは、冒険家の一人であったキャプテン ジョン・スミスと出会います。先住民に対して偏見を抱いていたジョンですが、ポカホンタスからインディアンの価値観や自然との共存方法を学び、ポカホンタスに惹かれていきます。一方ポカホンタスも、生まれも育ちも全く違う金髪・青い目の青年に心を開いていくのでした。しかし、ジョンの仲間がインディアンを殺してしまうという事件をきっかけに、イギリス人とインディアンの間に激しい対立が起こります。仲間をかばったジョンは捕虜として捕らえられ、日の出とともに死刑になることに…

これまでもインディアンを題材にした映画は沢山作られていますが、『ポカホンタス』に登場するインディアンは、原始的な生活をしている野蛮人としてではなく、自然と共存するスピリチュアルな人種として描かれています。

しかし映画公開直後、インディアンコミュニティーからは「事実に忠実ではない」「白人至上主義や人種差別を助長している」など、様々な抗議のコメントが寄せられました。もちろんアニメーション映画ですので、登場人物の容姿に関して忠実な描写を要求するのは無理がありますが(ポカホンタスのイメージモデルがナオミ・キャンベルではないかという抗議もありました)、この映画は17世紀のインディアンの生活様式を理解する良いきっかけとなると思います。

ディズニーが得意としてきた「御伽噺のディズニー化」と区別するためか、この作品ではこれまでとは異なるデザイン方法が用いられました。目が大きく曲線的なキャラクター(白雪姫、ジャスミン、アリエルなどのプリンセス)に比べて、ポカホンタスはエッジが効いていて、直線的。力強い印象を与えます。異文化間で板ばさみになりながらも、自分のヴォイスを信じ、道を切り開いていく芯の強い女性像にはうってつけのデザインだと思いました。ちなみに日本公開当時の私の印象は「角ばっていて変な絵」だったのですが、今こうして『ポカホンタス』を美しい映画だと受け入れられるようになったのは、成長した証拠かしら?

インディアンの娘とイギリスからやってきた若い野心家との間に芽生えるラブストーリー。親やコミュニティーのやり方に異議を唱え、新たな未来を選択する強く美しい女性を描いた『ポカホンタス』は、心から素晴らしいと思える作品でした。

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