ついに、『ハンガーゲーム』を映画館で鑑賞してきました!

率直な感想をいうと、映画は本を要約した感じ。ストーリーの要となるシーンは随所に入っているのですが、淡々としていて、クライマックスが盛り上がらない印象を受けました。ただ、まだ本を読んでいない人にはほどよいイントロ映画かもしれません。

映画が本と違う点は、カット二スが知り得るはずのない、ゲーム製作者の意図が垣間見れることでしょう。緻密に設計されたハンガーゲームのアリーナでは、天候、温度、植物、生き物、天災など、全てが製作者側でコントロールできるようになっているのです。設定は近未来ですので、何をかもを可能に出来るハイテク技術がそろっています。少しでもゲームを面白くしようと、ゲームメーカーであるセネカ・クレーンの指示のもと、様々な難関がゲームの挑戦者に襲いかかります。

ちなみに、セネカ・クレーンは本にはほとんど登場しません。映画ではなぜ彼が重要人物として描かれていたのか… これから続く2作目や3作目がどこに焦点を当てたいのかというヒントが隠されていそうですね。

ハンガーゲームは国民に過去の過ちを知らしめるという目的のもと行われているのですが、実際はキャピトルに住む裕福な人々たちの娯楽の為に開催されていると言っても過言ではないでしょう。現在私達が経験している「格差社会」を、制度化、視覚化したのが、まさにハンガーゲームの世界なのではないでしょうか。

登場人物たちのこれからの行動は、キャピトルとの力関係を大きく揺さぶることになるはずです。政府という巨大な権力に立ち向かう人々の戦いにご期待下さい。

そして個人的には、もっとカット二スの心情を描いてほしかったなと思いました。妹、プリムとの約束を守るため、心を鬼にしてまでも、どうしても勝ち残らなければならないという決意。故郷に残してきた家族とゲイルを思う切なさ。そして、「結ばれぬ恋人」であるピータへの疑心、信頼、友情、など。ヤングアダルト小説という枠で出版されていますが、私はこの小説をアクション、ファンタジー、そして恋愛小説だと思っています。強く生きなければならなかった少女が、ハンガーゲームという無惨で過酷な環境の中でどのように成長していくのかは今後の見所の一つです。

キャピトルと周辺地区の力関係、次に行われるハンガーゲーム、そしてもちろんカット二ス、ピータ、ゲイルの三角関係… 『ハンガーゲーム』は今、始まったばかりです。

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